パソコンの健康管理を(Windows版)

 世間ではインフルエンザが流行っています。しかし、具合が悪くなるのは人間だけではなく、パソコンのもウイルスにかかる時代となりました。
 今年一年快適に使えるように、パソコンの環境改善・対処療法・体質改善の3つのテーマで見ていきたいと思います。
 
               (「平和電気OAニュース」に3回連載したものです)

● 環境改善


症状:最近、パソコンの動作が遅くなった。なんか調子がおかしいと感じた時。
原因1:パソコンはハードディスクと呼ばれる金属製の円盤にWindowsのシステムやアプリケーションソフト(ワードやエクセル・一太郎など)・作成したデータを保存します。
 保存(書き込み)するとき、パソコンなのだからマメに整理して入っているだろうと思ってはいけません。パソコンは空いているところに適当にポイポイッとデータ(ファイル)を入れていきます。アプリケーションソフトなど大きなものは大体まとめて入れますが、作成したデータなどは本当に散らかし放題です。整理されてない本棚もしくは汚い部屋の中を想像してもらってもいいかもしれないくらいです。
 あまりに散らかし放題でほしいものがあっても時間がかかったり、最悪エラーを起こしたりします。
 そんなときは掃除をさせましょう!
 パソコンはやることを指示したらまじめにしますので、指示を与えてやってください。

●治療:
 まず、パソコンをセーフモードなるもので起動します。

 なぜセーフモードで起動させるのか?
 通常のWindowsの状態で駄目なのかと申しますと、近年ウイルスの蔓延により多くのパソコンでウイルス対策ソフトがインストールされていると思います。
 これが常にウイルスを監視している状態(常駐)になっている為、いちいち動作をチェックするので動作が遅く、最悪いつまでたっても終わらない状態になるからです。かといって削除するわけにもいかないので、起動に必要な最低限のWindowsプログラムだけを読むセーフモードで立ち上げるのです。
 理由がわかったところで実技に入ります。

 セーフモードでの起動のさせ方は、電源ON時画面にメーカーロゴ表示時やメモリカウントをしているときに、キーボード上部にあるファンクションキーの5(F5)を数回連打します。連打する理由は一回では効かないときがあるからです。
 しばらくしてキーボードの種別で半角/全角キーを押す画面か、四隅にセーフモードと書かれた壁紙が表示されれば成功です。上記内容が出ないでいつも通り立ち上がりましたら失敗ですので電源を消してもう一度チャレンジしてください。
 セーフモードで起動しましたら、掃除のスタートです。
 まず、マイコンピュータを開き、ハードディスク(C:)などのアイコンが表示されますのでマウスの矢印をハードディスク(C:)に合わせ左クリック一回、右クリック一回押してください。横にメニューが表示されます。(あっ、言い忘れましたがアイコン下の文字に下線の入っているシングルクリックを使用されている方、左ききの方は一部動作が違います。購入時状態右利きが前提となっています。)
 メニューの一番下のところにプロパティがあると思いますので、そこをクリックします。するとハードディスクの全般が現れ、いまどれぐらいハードディスクを使用しているか円グラフが表示され、一目でわかるようになっています。青が使用されている領域(量)で、ピンクが空き領域(量)です。
 そのすぐ下あたりに“ディスクのクリーンアップ”と書かれたボタンがあるのでクリックします。やった事が無い場合もしくはかなり久しぶりの場合、少し時間がかかるかと思いますが内容が表示されるまで待ちましょう。新しい窓が開き、各項目にチェックを入れOKを押してハードディスクをスリムにしましょう。この機会にゴミ箱の中身もきれいさっぱり捨てましょう。
 全てが捨て終わったら、プロパティの上の方にあるツールと書かれたタグをクリックします。
 ディスクのエラーチェックのボタンを押し、エラーがあるか確認し、修復しましょう。
 Windows95/98/Meはすぐ始まりますが、Windows2000とXPは再起動後にチェックするのでパソコンを再起動しましょう。再起動・エラーチェック終了後もう一度セーフモードで起動させてください。
 エラーチェック終了後、その下にあるディスクの最適化(デフラグ)ボタンを押します。
 やっと目的にたどり着きました。何も言わず最適化してください。みるみるうちに断片化が解消され整ったハードディスクとなります。(Windows2000とXPはそのままの画面で整理されていく様が見えますが、Windows95/98/Meの場合は詳細というボタンを押すことによって働いている状態が見えます。)
 全てが終わったら再起動してからパソコンを使用してください。結構調子が良くなっていると思いますよ。


 注:セーフモードとはWindowsが最低限のプログラムだけで起動するモードを指し、画面が640ラ 480ドット 16色表示のあまりきれいでない画面で立ち上がります。このときUSBやCD−ROMドライブなど、特に必要の無いとみなされたものは使用できなくなります。

次回 対処療法予定----------------------

 鳥インフルエンザがとりあえずメディアから流れなくなりましたが、ゴールデンウィーク中に新聞・TVなどのメディアで流れたように、パソコンのウイルスは今日も元気に活動しています。
 健康診断のシーズンですし、この機会にパソコンの健康診断をおこないましょう。
 今年一年快適に使えるように、パソコンの環境改善・対処療法・体質改善の3つのテーマで見ていきたいと思います。その第2回目です。

● 対処療法


 パソコンにかかるウイルスは多種多様になっています。そのほとんどはパソコン上のOSのほとんどを占めるマイクロソフト社のWindowsを狙ったものばかりという事も覚えておく必要があります。多分職場や家庭でご使用されているパソコンはWindowsじゃないですか?
 あなたのパソコンも狙われています

 ではウイルスに感染するとどんな症状(被害)が出るのでしょう。
 最近の傾向はメールソフトでアウトルック(Outlook)・アウトルックエクスプレス(Outlook Express)を狙ったウイルスと、Windows自身が持つ「セキュリティホール」(セキュリティーの穴)を狙ったものが主となっています。
 これらを狙った最近のウイルスは「複合型」と呼ばれ、まず感染すると信号を発しFTP(ファイル転送のプロトコル)等を用いてより大きいウイルス本体をダウンロードし、メールのアドレス帳を用いて外にウイルス付きメールを大量に送信したりします。LANに接続されているPCで感染可能なものを探して感染するものもいます。よって“このPCはインターネットをしていないから安心”とは言えないのです。

 ウイルスにかかっても症状が感じられないときがあります。と言うよりも最近のは分かりにくくなっています。なぜなら自分のPCに対しては障害をほとんど出さないからです。ほとんどは第三者の外向けに発信されています。アナログ回線やISDNのダイヤルアップ接続の場合、覚えがないのにつながりっぱなしになるので感染が分かりやすいのですが、ADSLなど常時接続状態ではほとんど分かりません。「最近ちょっとインターネットが遅くなったかな」くらいしか感じないかもしれません。
 症状がはっきりわかるタイプの方がある意味 "良心的(?)" だったかもしれません。
アプリケーションが立ち上がらない、起動時にハードディスクのフォーマットをし始める・Word・Excel等で覚えのないマクロを起動するなど、目に見えて異常が分かると医者(パソコンに詳しい業者・担当者)にかかりやすいでしょう。
 ほっておくと重病になりかねません。(賠償問題がアメリカでありました)。早目の対応が必要です。

●治療:
 感染してしまった後ではWindowsの修正パッチをあてるだけでは解決しません。
ウイルス対策ソフト・駆除ツール等を用いてウイルスを駆除してください。
 また、再度感染させないためにもウイルス対策ソフトは必須です。必ず導入してください。
 ※ メールに感染してついてくるウイルスはウイルス対策ソフトだけでは完全に駆除できません。
 「受信トレイ」から削除して更に「削除済みアイテム」からも削除してください。

 個人向けの商品の場合、通信環境等により推奨する製品が変わります。
●ADSL・Bフレッツ等常時接続の場合
お奨め製品:トレンドマイクロ ウイルスバスター2007
選択理由:更新パッチの確認が頻繁なため、常時接続以外では費用(通信料)が多くかかります。不正侵入防止ソフト付き

●ISDN等ダイアルアップの場合
お奨め商品:シマンテック ノートンアンチウイルス関連製品
選択理由:更新パッチを他でダウンロードしたものを、コピーして持ってこれる。
更新パッチを確認に行く時間を長い時間間隔で設定できる。

●気になる商品:キャノンシステムソリューションズ NOD32
選択理由:更新パッチ未対応のウイルスが侵入してきても怪しいファイルは避けておきます

 個人向け製品を団体・企業で導入する場合は気をつけてください。通常ソフトは1年毎に年度更新が必要となります。個人向け製品は一台ごとに更新手続き及び更新キーの登録が必要となるので手間と人件費がかかります。また、更新期限切れや更新キーの登録忘れ等でセキュリティホールになりがちです。
 最近特に見るのがウイルスバスターの登録忘れです。
 ウイルスバスターはユーザー登録しないと更新キーをダウンロードする事ができません。
 ウイルス対策ソフトを入れたけど感染したというところは大体このパターンが多いようです。
 ウイルスバスター使用ユーザーの方でしたらこの機会にぜひ確認してください。
※最近の製品は登録制で1パッケージにつき、一台しか使用できません。急場しのぎだからといって、他のPCで使用した製品を使いまわさないでください。

 団体・企業ではあるまとまった台数がある場合はコーポレート製品がお奨めです。
ライセンスによる一括購入・管理ができ、更新も簡単です。
 製品は特徴が色々ありますので、システムにあった商品を検討されるときご相談ください。

 なお、ウイルスに感染しているかは下記サービスによって無償にて行なえます。お試しください。
●シマンテック セキュリティチェック
http://www.symantec.co.jp/region/jp/securitycheck/index.html
●トレンドマイクロ オンラインスキャン
http://www.trendmicro.co.jp/hcall/index.asp

●体質改善

 梅雨らしい梅雨がないままあけてしまい、よりいっそう暑い夏がやってきました。すでに体調を崩されている方もおられると思います。お気をつけください。パソコンにとっても過酷な夏となりそうです。さて、パソコンの体調管理も3回目を迎えました。 今回は体質改善です。

 ご存知かと思いますが、一般で使われるパソコンのOSとしてのWindowsは全世界で9割のシェアを持っています。(2003年時)これだけ多いと「悪さ」をしたいと考える人も増えてきます。
 そういう人たちがウイルスを作ったり、ハッキング(不法侵入)して情報を抜き出したり、勝手にパソコンを操作したりしています。
 これらは「セキュリティホール」というプログラム上の穴を狙っておこなわれる事が多いのです。「セキュリティホール」とはプログラム作成後、いろいろな使用条件のもとで不具合等が見つかったものを指します。
 WindowsはOfficeなどのソフトを含めると数万個のプログラムで出来ております。検証を行なって出荷されるのですが、出荷時では分からなかった問題が後で見つかることも多いのです。
 ただこれは直せるものなのです。
 「Windows Update」や「Office Update」などのソフトウェア・アップデート作業をおこなっていただくだけで直す事ができます。ほとんどの場合インターネットへの接続が出来れば無料で直せます。
 (ADSLなどの常時接続でない、従来の遅いダイアルアップ接続による場合は通信料が別途かかります)
 これを行なっていただかないと、同じセキュリティホールを狙った別種のウイルスに狙われ続けますので、ウイルス対策ソフトだけでは対応できない場合が出てくるかもしれません。(ウイルス定義の更新がされない場合など)根治の為にもぜひ行なってください。

操作方法:
 Windows Updateは「スタート」の中に地球儀のアイコンとして登録されていると思います。 (XPの場合はスタート→すべてのプログラムの中にあります)

 IE(インターネット・ エクスプローラー)が開いて画面がでれば、「更新の確認」という青い文字のリンクを押してください。
 「重要な更新」と書かれた内容はすべてあてるようにしてください。

●Windows Update
http://v4.windowsupdate.microsoft.com/ja/default.asp

●MS-Officeのアップグレード
はこちらのアドレスとなります。
(Windows Updateからも行くことができます)
http://office.microsoft.com/OfficeUpdate/default.aspx